2013年09月04日

「ら抜き言葉」の見わけかた

先日、後輩が、お客さまから、チクリと、「ら抜き言葉」を指摘されたらしい。
「ら抜き言葉」を使わないようにしたいが、どうも、区別がつかない、と言う。
ってことで、下記のような説明をしてみたのだが……

「ら抜き言葉」とは

食べられる

食べれる

と、いうのが、「ら抜き言葉」

  • 上一段活用動詞
  • 下一段活用動詞
  • カ行変格活用動詞

の未然形につく「受身・自発・可能・尊敬」を表す助動詞は、「られる」である。
サ行変格活用動詞の未然形「せ」にも「られる」がつく。

と、いうルールをやぶってしまったのが「ら抜き言葉」だ。

ところで、上一段活用って何だっけ^^;?!

動詞の活用形

動詞の活用形は、5つ。

  • 五段活用
  • 上一段活用
  • 下一段活用
  • カ行変格活用
  • サ行変格活用

懐かしいでしょ?
思い出した?

五段活用
未然形 ない 書かない ない
連用形 ます 書きます ます
連体形 - 書く
終止形 とき 書くとき とき
仮定形 書けば
命令形 - 書けよ!

「か・き・く・け・こ」と、変わっていくので、五段活用!
え?! 「こ」がないって??

割愛しておりますが、下記のようなものがあります。

未然形 書こう

では、次です。

上一段活用
未然形 ない 起きない ない
連用形 ます 起きます ます
連体形 - 起きる きる
終止形 とき 起きるとき きるとき
仮定形 起きれば きれ
命令形 - 起きよ きよ

「か・き・く・け・こ」の「き」なので、上一段活用となります。

下一段活用
未然形 ない 食べない ない
連用形 ます 食べます ます
連体形 - 食べる べる
終止形 とき 食べるとき べるとき
仮定形 食べれば べれ
命令形 - 食べよ べよ

「ば・び・ぶ・べ・ぼ」の「べ」なので、下一段活用

そして、

  • 来るの活用 カ行変格活用
  • するの活用 サ行変格活用

が、あります。

動詞型活用の助動詞「れる」と「られる」

動詞の活用を思いだしたところで、この「ら抜き言葉」を生むことになった、助動詞について。

助動詞は、自立語にくっついて(付属語)文節をつくります。

「れる」と「られる」という、助動詞は、動詞の未然形にくっついて、
「受身」「自発」「可能」「尊敬」の意味を表します。

受身 犬に、吠えられる。
クマに、襲われる。
後輩から、頼られる。
自発 昨日のことのように、思い出される。
懐かしく、感じられる。
可能 大丈夫、朝五時に起きられるわ。
簡単! 明日までに、覚えられる。
それは、食べられるの?
尊敬 朝礼で、理事長が、話される。
先生が、読まれる。
 

「れる」「られる」が混在しているので、ちょっと整理しましょう。

上一段活用動詞
下一段活用動詞
カ行変格活用動詞
サ行変格活用動詞「せ」
られる 着られる(上一)
食べられる(下一)
来られる(カ変)
命ぜられる(サ変の複合動詞)
五段活用動詞
サ行変格活用動詞「さ」
れる
帰れる(五段)
切れる(五段)
やれる(五段)
される(サ変)
 

勘違いしがちな、可能動詞という存在

可能動詞とは、昔、昔に、
五段活用の動詞+助動詞「れる」から出来たもので、
可能の意味を表します。

  • 書ける
  • 読める
  • 買える
  • 頼れる

ここでのポイントは、可変動詞は、 五段活用動詞のみってこと!

よって、

  • 下一段 食べれる
  • 上一段 起きれる
  • 上一段 着れる

は、この仲間では、ありません。

この可変動詞と、動詞+助動詞(「れる」と「られる」)の混同が「ら抜き言葉」を生んだのではないでしょうか?

ここまでは、国語で習ったこと!

その後、後輩は、時々、動詞活用を呟くようになった。
言葉は、慣れだ。
正しく使っているうちに、それが、普通になる。
頑張れよ!と、心の中で呟いてみたが、
その背中を見ていると、もう少し簡単な方法があればな〜とも、思いちょっと調べてみたら、あったよ。あった!
私も目から鱗だった。

って、ことで、ここからが、今回の本題。
前振りが長いよね^^;

もっと簡単に「ら抜き言葉」を見分ける方法
「ろう」と「よう」をつけてみる

参考にしたページは、Yahoo!知恵袋より
「ら抜き言葉」の見分け方・防ぎ方・使い分け…

Step1 「ろう」「よう」をつけ勧誘の形に変えてみる。

  • 食べよう
  • よう
  • ろう
  • 起きよう
  • よう
  • よう
  • よう
  • ろう

Step2 「ろう」は「れる」・「よう」は「られる」の法則

よう 「られる」をつける
ろう 「れる」をつける

変換してみるよ!

食べよう食べられる
よう着られる
ろう切れる
よう見られる
よう来られる

おお! 簡単じゃないか!

「ろう」と「よう」にならない場合は?

それは、そもそも「ら抜き言葉」にはならないケース
書く → 書こう
動詞未然形+助動詞の場合は、「書かれる」になるが、
さすがに「書かられる」は、おかしいので、ありえない。
また、「書く」の可能を表すかたちは、
可能動詞の「書ける」を使う。

じゃあ、もう一個やってみるか……

楽しむ → 楽しもう
動詞未然形+助動詞の場合は、「楽しまれる」
「今回の同窓会は、先生も楽しまれたようで良かった。」的な使い方
これも、さすがに「楽しまられる」はないと思うでしょう。
楽しむの可能を表す。可能動詞「楽しめる」

後輩よ……「ら抜き言葉」の次は、なんにでも、「ほう」「ほう」とつけるのを改めてくれよ。フクロウじゃないんだからさ……
と、思う私であった。

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タグ:日本語 言葉
posted by こい at 13:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 言葉・言語
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