2013年10月07日

最近、バナメイエビを見かけない。

昨日、NHKでも少し放送していたけど、今回はエビのお話。

バナメイエビは、安いし、身は、柔らかだけどプリプリ感も充分で、美味しい。
うちの食卓の強い味方だったんだけど、最近、とんと、見かけないのね。
またもや、かの国が多量に輸入し、日本に回ってこなくなったのかと思いきや、どうやら、深刻な事情があるようなのです……。

エビと言えば?

昔から、天ぷら・塩焼き・フライ……おいしい海老といえば、車海老。
しかし、天然ものでも、養殖ものでは、いいお値段であることは間違いない。

そこで、東南アジアで、ガンガン養殖され、車エビより、安価でお手軽な「ブラックタイガー(ウシエビ)」が広まった。
家庭での、海老フライ・天ぷらと言えば、ブラックタイガーが全盛だった。
が、いつしか、ブラックタイガーも、ちょっと高級品なイメージに……。
ブラックタイガーも車海老のお仲間。

ある時、「バナメイエビ」なるものが、スーパーの店頭に並び始めた。
このバナメイエビ、白色トレーいっぱいに、これでもかと盛られ……いや、詰められ、見ているほうが、窮屈になるくらいなのに、目を疑うほど、安いのだ。

はじめて見た時は、
「こやつ、ナニモノじゃ?」
と、恐る恐る眺めてみた。
産地は、タイと記されていた。
「タイ……ね?」
海老の養殖場としては、セオリー通りのお国。
そして、私が、我が日本国と同じくらい大好きな国でもある、タイ王国。
タイもエビ好きな国民だしね〜タイ料理の代表格であり、世界三大スープのひとつでもある「トムヤムクン」クンは、エビという意味! 因みに「トム」は煮る、「ヤム」はあえるという意味。

そんなわけで、すんなりと、バナメイエビを受け入れた私なのだが、
聞いたことがない、このエビについては、調べないと気が済まなかった。

で、ぐーぐる先生に訊いてみると……

バナメイエビとは

バナメイエビ
  • クルマエビ科 Litopenaeus属
  • Litopenaeus vannamei (学名) 和名は、ない。

バナメイエビの養殖の利点

ブラックタイガーは、二次元(面)だが、バナメイエビは、三次元(立体)で養殖ができるのだという。

どういうことかと言うと……

同じ大きさの養殖場で、両者を育てるとする。

ブラックタイガー
海の底で生活するので、養殖場の底の面積分のエビしか育てられない。
こんな感じね
20131007-1.gif
バナメイエビ
泳ぎながら生活するので、養殖場の容積いっぱい入れても育つのだそうだ。
こんな感じね
20131007-2.gif

もちろん、これはたとえなので、ちょっと極端な表現。
あくまで、イメージですよ、イメージ!

なので、同じ大きさの養殖場ならば、バナメイエビは、ブラックタイガーの3倍以上は、養殖出来る、という。
育てられる量が圧倒的に違うわけだ。

それに、バナメイエビは、ブラックタイガーに比べ病気にも強いという。

量が獲れ、病気に強いとなれば、養殖業者は、ブラックタイガーから、バナメイエビへとシフトするよね……
実際そうなり、バナメイエビ全盛時代へと突入。

お味はというと……

大きさは、ブラックタイガーよりは、小ぶり。
身は、ブラックタイガーのようは、歯ごたえはないけど、その分柔らか。でも、身がグニャっとしてるわけではなく、プリプリ感も残している。
風味があり、嫌味のない味で、美味しい!!

それに、安いから、たっぷり使える。

  • かき揚げにもゴロゴロ投入し
  • エビワンタンも気軽に作れる。プリッ!ツル!で、ウママ!
  • オリーブオイル煮には、ちょうどいいサイズ。たまらん!

ビバ! バナメイエビ!

だったんだけどさ……

バナメイエビ、ピンチ!?

最近、スーパーで見かけなくなってしまった……

どうして?
と、またまた検索してみると、こんな記事があった。

日刊水産経済新聞の記事
っていうか、こんな新聞あるんだね!(まさにトリビア!)

日刊水産経済新聞(2013年3月14日)より引用

養殖エビが生産減へ、エビ市況の高値推移は必至
爆発的な勢いで生産量を増加させてきた養殖バナメイだが、今年は大幅な減少が見込まれている。主要な生産国である中国やベトナム、マレーシア、タイ国に、「EMS」と呼ばれるエビの病気が、バナメイを中心にブラックタイガーにも広がっていることが理由だ。諸説あるが原因が解明されておらず、産地では養殖密度を下げるなどの対策がとられている。日本への最大の供給国であるタイ国では15〜25%程度の減産が見込まれており、中国では半減するとの試算もある。右肩上がりできていたバナメイの生産は2012年をピークに下降線をたどることになるのか−。

 このEMS(Early Mortality Syndrome)は、稚エビを池入れしてから10〜30日の内に斃死してしまう症状から名付けられ、09年に中国で報告されており、10年にはベトナム、11年にはマレーシア、12年にはタイ国へと広がってきた。
http://www.suikei.co.jp/
養殖エビが生産減へ、エビ市況の高値推移は必至/

ブラックタイガーも、養殖をはじめた頃は、順調だったが、月日を追うごとに、病気にやられやすくなったいう。
そして、バナメイエビも、同じように……
EMSという病気の詳細は、まだ、解明されていないらしい。

短期間での右肩上がりの養殖の状況が、種の滅亡を招いているのか?
なんてことも囁かれているらしい……?

海辺での養殖は、豊かな生物をはぐくむマングローブの伐採に繋がり、生態系を壊し、環境破壊が懸念されているのも事実。

かといって、生産国である東南アジアの国々にとっては、産業でもある。
「エビ=消費国日本=悪者=日本人食べ過ぎ!」的な、発想もあるようだけど、
生産国でもエビは、日常的な人気の食材になっている。

生産国のひとつ、タイでは、
ローカルな青空市場でも、普通のスーパーでも、エビは、多量に売られている。
加工食品でも、エビ味は、ダントツに多い。

また、地元庶民の外食「タイスキ(日本の鍋)」でも、エビも、エビを加工したエビ団子もポピュラーで人気。で、おいしい〜〜。
さらに、日本の焼き肉バイキングに近い、「クンカタ(ムーカタ)」というものがあるんだけど、そこでも、立派な有頭海老がてんこ盛り。
安いお店だと、食べ放題で、100バーツ!
(日本円で約300円。えー!?これで、マジ300円なの?って絶叫するよ!)

ってな感じなので、
日本人がエビを食べなければ、いいって問題でもないと思うわけです。
日本の水産技術は、高いと聞く。
いまでも、いろいろやっている企業は、あるみたいだけど、もっともっと、生産国と協力し、環境を守りつつ、安定した養殖の方法を開発して欲しい〜!と思うのであります。

この記事書きながら思った……
久しくエビを食べていない……
ああ、エビフライ……食べたいよ〜〜(>_<)!

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